TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

ホールディングバレー:4人目の位置づけについて

明日開催されるホールディングバレーボールの実践報告のための準備におわれている。

 

連日実践者のかたがかよってきてくれて、いきおいがすごい。

 

そのいきおいは、分析のおもしろさからうまれる。

 

実践を分析するなかで、今回、「あれ、以外とやるじゃん」という発見があった。

 

それに、次につながる多様な発見もあった。本質につながる子どもの記述もあった。

 

これだから、実践報告をする、ということの意義はおおきい。実践報告をする、というのは、実践報告をする準備過程と議論過程と次の実践を構想する過程の3点において学びが開かれている。

 

さて、この実践は小5の実践だ。

 

いくつかねらいがある。

 

メインは指導系統の開発にあり、

 

「 3:3から4:4への発展過程は、

     ブロッカーの必要性をひきとって展開する、

                      でいいのか? 」

 

というもの。

 

ブロッカー導入後、実践においては「4人目は守る人になるほうがよいのではないか」という子どもの声をうけて、「4人目をブロッカーにするか、4人で守るのか、どちらか選択する」という学習活動を展開した。

 

すると、6班中2つの班はブロッカーを設定しなかった。

 

こうした動向からブロックははやかったかなぁと実践者はおもっていたが、どうも感想文と映像データを調べてみると次のような特徴がみられた。

 

①たしかに初めはネットからはなれてとんでいたり、打ったらとぶというようにタイミングが遅かったり、フォーメーションに混乱がでてきたりしていた。でも、映像をみるかぎり、能力的に、認識的に問題があるとは考えられなかった。

 

②クラスのほとんどの子がブロックについての気づきを感想に記入している。しかもその内容は、①ブロック技術のポイント、②ブロックの役割(コースの制限)、③ブロックカバーの必要性、④ブロックをかわした攻撃、といったように、ブロックの戦術・技術認識につながる豊かな記述がちりばめられていた。

 

③その後、教え合いやグループ練習をへて、へたな子もブロックができるようになってきた記述が3班にみられた。

 

④ブロックができないことを問題にしている班は、「全力で」「がんばれば」といった根性論がキャプテンを中心に広がっている班であり、ブロックについての戦術・技術的な記述がみられない。

 

これらをあげたときに、どうもブロックの導入に問題があったわけではなさそうということになった。今回は時間やねらいの上で、ブロックの共通のわからせたい中身を用意していなかっただけで、ブロックの導入によって十分にゲームの質が高まっている。

 

ブロックによっていいことは、緊張感が持続する、ということ。相手がどこからいつ攻撃してくるのかを構えているから、ボールが相手コートに入ったときでも「いつか、どこか」を見極めようと相手の動向に集中するのである。

 

それの緊張に影響をうけてか、後ろにいる人たちにも緊張がうつっているのが映像からよくわかる。

 

緊張感がゲームにうまれている。

 

ただいくつかの論点もみつかってきた。

 

(1)ブロックの指導系統の確率

 昨年の実践でディフェンスは①「構え」(アタッカーに正対して腰をおとしてフットワークを軽くする)②「分担」(アタッカーがねらう穴(スペース)をなくすフォーメーションをつくる)③「予測・判断」(トスやアタッカーの特徴からどこに打つのかを予測して守る)が指導系統になるのではないか、という話となった。

 

今回のブロックでは感想をみていると、まだ詳しくみていないがこんな感じになろうか。①「ブロックそのものの技術」(手を上げて高くとぶ、ネットにはりつく(が、前にとばない)、おとすのではなく手のひらを前にむけてはじき返す、役割:コースを制限する、など)②「ブロックをとぶかとばないかの判断」(相手のトスやアタッカーの状態からとぶかとばないかを判断する)③「ブロックとフォーメーションの連携を考える」といったものになるのだろうか。

 

(2)4人目の導入時に、「背が低いから」といった能力的消極論を理由にした4人レシーブ体制の選択ではなく、戦術・技術論を背景にもしてどう「ブロックあり・なし」を選択させるのか。

 

(3)おもしろさの質の違いはどうなっているか。

 3:3は「予測」まで到達したときに「かけひきをふくむラリー」をたのしむようになっていた。そしてブロックが投入されると、「ブロッカーによるアタッカーの打つ方向の予測」がはいってくる。そのあと、「ブロッカーをかわすコンビネーション」がはいってくるのだろう。つまり、バレーボールのおもしろさをひきだす「かけひき」の質が、①空間(スペース)をめぐる直接的攻防から、②ネット際の攻防へと場面転換がなされている。

 どうも②の部分のどんな「かけひき」をひきだすのか、という点については今後の検討課題である。ひとまず、「ブロックをとぶかとばないか → 強いアタックをうつか、遠いアタックをうつか」という判断に焦点化するとよいのかなという提案をしておこう。

 

 どんなかけひきのおもしろさをひきだすのか、それがバレー型としての特質をどうふくんでいるのか検討していく必要がある。

 

(4)指導系統は3:3から4:4ではなく、5:5か?

 この点は明日も議論したいところだ。ひょっとしたら、5:5になるのではないだろうか。矢部さんの指導系統も3:3から5:5だ。それはフォーメーション上、Dfの動き方がそのまま生きるからである。となると、3:3から4:4でいかされることも考慮しなければならない。

 

さて、次は「自分たちで練習計画をたてる」ことについて。

 

※サイクリングロード、う、なんでもない。

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