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TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

『たのスポ』12月号からその2

 

前回狭間論考をよんだことを紹介した。

 

どんな意見交流がおこなわれたか。

 

それは、マラソンイベントを発展させる上で見落としてはならない両義性とは何かをさぐることとなった。

 

「両義性」の概念をつかうということで、OECDのキー・コンピテンシーを想定しています。

 

現代スポーツにおける両義性をもつ問題をどうとらえるのか、という分析視点をもらったからです。

 

で、それは何かというと、

 

(1)観光効果と走るきもちよさ(ランナーの負担)とのバランス(観光とコース問題)

 議論しあった人の中には市民マラソンなどに積極的に参加している人がいた。そこで経験的なところからどういう矛盾があるのかきいてみた。すると、観光名所をとおれるのはいいけれど、コースががたがたで走りづらいところがあるというのだ。経済的効果やローカリズムをイベントにもとめるときに、観光名所をなんとかしていれこみたいと思う。しかし一方で、そこに地理的・経路的な条件が発生するのである。関連すると給食コーナーの食べ物も、名物であればいいというわけではないだろう。脱水症状などにならないよう水分をふくんだものにするとか、そういう配慮も必要になるはず。

 

(2)規模拡大と市民参加の保証のバランス(参加者の内と外問題)

 外から人をよびこみ、経済効果をえたい。ブームだから情報戦略がうまくいけばあっとういうまに目標人数は達成されていくようだ。しかし規模が拡大すると肝心の市民の参加率が減少してしまうことになるのである。ローカルなイベントは外の人をよびこむイベントになってしまい、市民の健康促進やスポーツのある生活をたて看板のみにしてしまう危険性があるのである。

 

(3)規模拡大と集団的参加のバランス(規模拡大と仲間と走るおもしろさ問題)

 また関連して規模がおおきくなると抽選会形式となる。そうなるとせっかくマラソン・ジョギング仲間がいても片方がもれてしまったりするのである。またチームでの参加はより一層厳しくなる。これでは個人化がすすむのでおもしろくない。地元の人の参加とチーム(団体)での参加をどう保証していくのであろうか。

 

(4)規模拡大と地域のキャパシティのバランス

 規模が拡大して、外からの人をよびこむと、ホテルなどの宿泊施設の問題がある。最近ではアジア系の人たちがホテルを独占利用しており、ほとんど安宿はのこっていない状況だ。昨年は大阪での宿泊は特に苦労した。東京も今は猛烈にたかくなっている。。。そうなると、逆に印象が悪くなることも想定される。アクセスや宿泊の不便さが地域の印象をさげてしまうことも想定される。ただ、最近では温泉施設なども一致団結して荷物をあずかってくれるところもあるようで、滞在手段の多様化は今後ますます増加していくとおもわれる。民泊も拡大傾向にあるし。

 

とりあず、こんなところが話題にあがった。

 

マラソン・ランニングブームによって都市型市民マラソンイベントが急増中ということであるが、今後はどういう展開になるのかな。経済優勢の原理がはたらきすぎて、一気にイベントが開催されなくなったり、地域をくるしめることになったりしないように、スポーツマネージメント論などの発展がのぞまれるわけですね。

 

また主体者形成という視点では、やはり、自分たちのコミュニティの中で、マラソン・ジョギングのおもしろさを獲得できる環境をつくれる、ことが決定的に重要である。でないと商業主義スポーツにのまれるだけのスポーツライフとなる。

 

かつて草深さんが海外のマラソンツアーがブームになっているが、商業ベースにのせられてしまっていることを指摘していた。

 

ならのまれないために、何を学ばせる必要があるのか、それも経済原理と結びつくスポーツを否定する告発型ではない仕方で。

 

※こういうの好きなんですよね〜シリーズ

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