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TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

『たのスポ』12月号から

さて、今回は12月19日に実施した『たのスポ』学習会の様子です。

 

おもしろい議論でした。

 

学習会は狭間さんの論考をよんで議論に展開するというものです。

 

まずは各自で黙読をします。

 

その後、いいたいほうだいです。

 

狭間さんって今度冬大会で報告する人?とかそんなことからはじまります。

 

狭間さんの報告の骨子はこうです。

 

いま、マラソン・ランニングブームがおこっている。もう全国各地で開催されており、開催されていない県はない、というほどです。全国に知り合いができるし、観光によって地域も活性化するし、ウィンウィンの関係が生じやすいようです。しかし、2015年にあらたにおこったマラソンイベントをみると、市民の健康が目標の一番最後にあって、メインは地域振興にある。つまり、外から人をよびこんで土産ものをたくさんかってもらって、地元の経済を活性化させようということがイベントの主軸になっているというのだ。

 

狭間さんはこれを「スポーツより地域振興」と批判している。

 

そして、こうしたマラソン・ランニングブームの中で、現在学校体育でおこなわれている実践をどう展開するかを考える必要がある。

 

それは既存のペースランニング教材の変革を意味する。

 

狭間さんはペースランニングをどう発展するか、2つの方向をしめしている。

 

その1つは、「走るおもしろさをあじわう」・「ペースコントロールの戦術・技術の学習」だけではなく、「給水・給食の戦略・戦術」や「コース選択」の「おもしろさ」を学習の対象にしていくというものである。

 

先行実践としては佐藤さんのジョギングの実践である。最近大活躍の佐藤さん。この前も民教連の研究会で報告をお願いし、陸上運動のカリキュラムづくりについての議論をおこなったばかりである。

 

だから、狭間さんがいっていることはよ〜くわかる。自分も同様のことをおもったからだ。

 

戦術・技術的おもしろさだけでは、走るきもちよさの一側面にとどまるということを自分もおもっていた。

 

ただし狭間さんは佐藤実践を「単調な走るだけの学習」にもおちいりかねないことを指摘し、やはり、中学年ではペースランニングをおこない、高学年ではペースランニングの上にジョギングの実践を位置づけていくとよいのではないか、というカリキュラム提案をおこなっている。

 

これは前回佐藤さんと議論したときにはでなかった発想である。なるほど。

 

また、もう1つの方向は、体育理論において運営主体を育成するためのスポーツの構造を理解させる学習をするというものだ。

 

スポーツは、プレイー集団ー社会的条件という3層がある、この構造的な特徴に焦点をあてるというもの。

 

そこで、狭間さんがもちいたのがオリンピック・パラリンピックの教材だという。

 

正直、え?という感じ。ならば市民マラソンやランニングブームを直接学習の対象にしたほうがよくないか?その上でオリンピック・パラリンピックに発展させるというのであればよいとおもうが。

 

いずれにしても「現代スポーツの変容によって体育実践の主体者像の変革がせまられている」という問題意識をすすめてくれる『たのスポ』でした。

 

では、この狭間論考をめぐってどんなことが話し合われたのかはまた次のときに。

 

ちなみに、安城ではクリスマスにちなんでサンタクロースの格好をしてマラソンしたそう。あと、宝くじがもらえる金運のある道を走り抜けるマラソンもおこなわれたそう。なんでもありなんですね。。。

 

※京都でみつけたなんかいい感じの景色でした。東山駅を東にすすむとあります。

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