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TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

フラフトの学習会に参加して(大阪GGP)

 

29日に大阪でNFLフラッグフットボールの学習会に参加してきました。

 

講師はTさんです。

 

Tさんは大学生のクラブで指導をおこない、全国で2位にもなるほどのすごうでの指導者なのであった。だからといってこの情報だけで「すごい」とはおもわないのだが・・・。

 

当日きづいたことの個人メモです。

 

指導は最初「ルート」とよばれる型練習からはいる。

 

それはウィンドレシーバーがとおるルートとルートづくりを理解するもので、「カットイン」「カットアウト」「フック」「ロング」の4つである。インとアウトのちがいは、コートの中にきりかえすか外にきりかえすのかということ。

 

で、ディフェンスなしの2:0から2:1、そして3:2へと展開していく。基本的には1:1でディフェンスをフェイント(きりかえし「きゅ」、じだんだ)でかわし、パスをもらうというもの。

 

個人戦術をここで徹底的に学ぶことで、パスを受ける空間をつくりだす技能を習熟させることがねらいとなっている。

 

そして次にベーシックな型作戦(全部で14ぐらい)がならべられた資料を配布され、順番にためしながら理解していき、対抗戦を実施した。

 

それも時間がなかったので、いきなり5対5でやった。

 

ここまで体験して、きづいたことを整理すると次のことである。

 

NFLには大人ルールと小学生(12歳以下)ルールがあり、大人ルールではQBサックやQBのランが禁止されているために、パスプレーが中心となり、一方小学生ルールではそれが許可されているためにランプレー中心となること。

 

 

・大人ルールではパスプレーが中心となるために、Tさんの指導のように1:1の個人戦術からマンツーマンでついてくるディフェンスに対してどうかわしてパスをうけるのか、ということが初期の学習形態となる。一方で、小学生ルールではランプレイが中心となるために、プレスディフェンスに対する2:1のブロックの学習から系統的な学習がはじまっていく。

 

・このとき、大人ルールではハンドオフ作戦を実施するまでは、型がないフリーな作戦となるため、個人としては全体における役割がみえずらく全体の作戦像が曖昧となる印象をうけた。小学生ルールでは「ブロック役」など役割分担が明確になり、チーム戦術としてのイメージが想定されやすい。

 

で、午後からはベーシックな作戦の1つを集中的に練習してみて、①何を教えるための作戦になるか、②どんなポイントがあるか、③観察ポイントはどこか、ということをまとめてみよう、ということになった。

 

それで気づいたことは次のことである。

 

・パスふりランとランふりパスは、同じ動きの作戦として考えられるということ。つまり、QBがプレスディフェンスと2人目のディフェンスの動きをみて、空間があいている方向にランするまたは空間に走り込んだ仲間にパスすることを判断することが、作戦の構成要素となる。1つの型ではなく、2つのパターンを実践の中で判断して使い分けることが想定されていた。だから、パスふりランというのは1つの方向性を示す呼び方である。「ふり作戦」なる表現がよい。ただし小学生がわかりやすくなるためにはまずはどちらかの名称でよぶべきだろう。

 

・作戦の質の高まりについて。これまでの実践研究の成果で、ディフェンスとオフェンスの作戦の相性があるということに気づいていた。つまり、プレスにはラン・パスが、ゾーンにはフェイントラン・パスが、という具合にである。で、上記にしめしたように、作戦の中に2〜4パターンの動きが含まれる作戦をくみあわせによってつくることが次の作戦の高まりになるのではないだろうか。Tさんのスペシャル作戦は①プレスディフェンスが右からくるか左からくるかでハンドオフするかどうかを判断し、その後②右端によってから敵がウィンドレシーバについてきているのかいないのか、空間はあるのかどうかでランかパスかを判断するという4つのパターンが含まれていたのである。「もしこうなったら」ということのつみかさねで作戦が高まっていくことをイメージできるように学習していければ、よい。「わかる」の系統を準備することが必要となる。ここは教材研究のしどころであろう。

 

・ディフェンスからみると、作戦は①だまされたか、②こんらんさせられたか、③ひきつけられたか、という3つに区別されるのかもしれない。

 

・観察ポイントについては、①作戦の完成度(適切なリズム)があるかどうかを観察するポイントと、②その作戦が成功したかどうかを観察するポイントがありそう。メリーゴーランド作戦では、QBがランニングバックにパスをするとみせかけて実は右にいるセンターにショートパスをおくる作戦なのだが、そのときに①では「QBが回転してパスをするリズムがよかったかどうか」を観察ポイントとし、②では「ランニングバック(とセンター)が相手ディフェンスをどれだけ左側にひきつけることができたのか」を観察ポイントにする。またとあるグループがおこなった作戦(スペシャル)では、縦並びになってランニングバックへのハンドオフフェイクのあと、まずはランニングバックが前へでてブロック、続いてセンターが前へでてブロック2人目に、そして最後にボールをもったQBが前へ走りだす、という3つの順に同方向に走っていくリズムを観察ポイントとする。つまり、①では「1、2、3のリズムでランニングバック、センター、QBが前へでているのかどうか」である。②では「ディフェンスが左右どちらからくるかわからないように混乱させられているのかどうか」である。

 

・前段と関連して、作戦がうまくいくかどうかでは、相手が判断をまよったその瞬間がねらい目であることであり、その一瞬をつかむことがポイントとなる。つまり、ハンドオフもフェイントやフェイクなどは、リズムが大事、ということでもある。リズムを観察するポイント、判断を観察するポイント、ディフェンスの反応を観察するポイント、などがあるのかなぁ。

 

 

以上がメモ的であるが、きがついたことである。

 

これまで大阪ではフラッグフットボールの戦術・技術指導の系統性を攻防の相互発展的な関係とフラフトの文化的特性の2側面から追求してきた。今回はつみたて型ではなく、上からおろしていく考えをもつため、あえて大学生を指導していたTさんを講師としてまねいた。

 

結果、たくさんの新しい、質の高い刺激をもらえたとおもう。

 

また、Tさんにも、小学生にうつしていくときの系統的指導をどうつくるかをめぐって、作戦の発展的な理解にむけた「わかる中身」を考えてきてもらうことが宿題として提示されることになった。

 

自分としてもあらためて2:2のディフェンスとの相性をふくめた学習の展開をどう構想するのかを考えたいとおもう。また、4:3が学習の最終形態になるのか、ということも検討したい点である。

 

1月に今回の実技例会のまとめの学習会をするようである。こうした地道で丁寧なとりくみには学ぶところが多いなとおもう。

 

この土日は、バレーボールとフラッグフットボールで運動をたくさんしたので疲れました。

 

月曜日はダウン。。。

 

2日間丸ごとを研究会についやすことはもうできない体力なのだなときづいた。

 

※この日の研究会での板書事項。

 

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