TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

春フェスタ:ネット型の感想

春フェスタ、ネット型は20名の方が参加してくれました。

 

とっても充実した時間でした。

 

Hさんの授業づくりの確かさが分科会をひっぱってくれて、とても勉強になりました。

 

 

ネット型は<前半>にHさんの小4ホールディングバレーボールの実践の到達点までを実技で体験し、<後半>に高学年むけのその後の発展を実験的に実技をおこなってみました。

 

<前半>

 ・教材紹介

 ・グループづくり

 ・感覚づくり(準備運動をかねて)

   Hさんの実践の感覚づくりの一部を体験。

    むかいあってジャンプキャッチ、

    ねっとごしにジャンプしてからの両手でおとす。

 ①3:3ためしのゲームからの発問「どうやって得点すればよいか」

   → 「アタックがきまるポイントはどこか?」

   → アタック位置調査

      アタックがノータッチでおちた位置をみて、コート図にシールをはる

      「あいたスペース(「はじ」「ねっとぎわ」「まんなか」「人と人の間」等)をねらってアタックするというポイントを把握する。

 ②グループ練習(省略)→たしかめのゲーム(アタックの上達・オフェンス有利へ)

  → 発問「ねらってくるアタックをどうやってふせぐのか?」

    「分担する」「構える」「予測する」といったポイントを把握するとHさんの実践の子どもたちはかんがえてきた。今日は大人の方だったので、フォーメーションの工夫や下におとそうとするときには手を下にして手のひらを上にしてかまえるといった具体的なポイントがでてきていた。この部分は時間の関係でさらっとながした。→ ディフェンスの上達、ラリーが増加してくる。

 ③強くて速いスパイクが必要になってくる。

   ペアになって片手スパイクの練習

 ・ためしのゲーム → たしかめのゲーム

   たしかめのゲームではアタック率やラリー回数調査を実施。チームでさわっていない子やノータッチできまっていない子の存在をしるとともに、ラリー回数があんまりなく、スパイクがとれていない状況を確認してもらう。

 ④ブロックの必要性を確認して、午前中は終了。

 

 (ブロックの上達 → ⑤ブロックをはずすコンビネーションの必要性「問い:ノーマークでスパイクをうてるコンビネーションを考えよう」 → ⑥2人目のブロッカーの必要性」という発展をたどるだろうけれど、今回午後は⑤ブロックの学習をどういうフォーメーションですすめるのかを検討していった。攻防の発展的関係がみえてきましたね)。

 

<午後>

 ・Hさんの実践報告、午前中におこなったことを子どもたちの姿で確認してもらうとともに授業づくりで大事にしている攻防の必然的な発展関係をもたせた認識の形成などをわかってもらう。

 ・4人目ブロッカーの登場

   四角型のフォーメーションからダイヤモンド型のフォーメーションかをためしながら議論していった。2つのグループに前者を、もう2つのグループに後者をやってもらって、しばらく兄弟班で練習してもらってから、まんなかにあつまりそれぞれの利点を交流した。そして今度はそれぞれが別の型を練習して、再度利点を交流していった。興味深かったのは最初に練習した型がいいと両グループが主張したことであった。議論がここでおこる。

 四角型フォーメーションの場合

  よい点

   ・片方のサイドの人がブロックにいったときに後衛のどちらかの人が前にでたら、ブロッカーと後ろの三人の三角形の関係となり、3:3で学習したことがいかせる。

  わるい点

   ・ブロックにいくかどうかの判断が困難。ブロックの意識をもっていたらレシーブをしわすれがらあきに、レシーブの意識をもっていたらブロックをわすれる。またサイドからのトスがうちやすいので、後ろの人はセッター役を前のどちらかになるようにパスをすることになる。するとサイドのどちらががセッター役だともう方サイドの人がアタックをうつことになるので、攻撃のバリエイションがすくなくなる。(※しかし、後衛のどちらかが攻撃に参加できるとかんがえたら、スパイクをしにいくことを学習させたらコンビネーション攻撃が可能になるだろう)。

 

 ダイヤモンド型のフォーメーションの場合

 よい点

   ・センターの人がブロックをする役というのがわかりやすい。また最初はセッターにかえせばいいとわかるので混乱がすくない。

   ・センターの人のうしろは3:3で学習したフォーメーションのまんまなので、つながりをもっていて理解しやすい。前のブロッカーの人は状況判断がむずかしいので攻撃に参加できるようにする。そうすると1人必ず1回触球するというルールははずさなければならない。同時に「ボールにさわらない人」がでてくることになる。

 わるい点

   ・センターの人がいそがしい。ブロックしてふりむいてセッターをする機会がおおくなっている。

 (※しかしコンビネーションを発展させようとするとき、センターの人がさがってサイドのどちらかの人がセッターになる必然性もでてきた。センターの人がセッターをやるとレフト・ライトの2方向のせめを、サイドのどちらかがセッターをやるとセンターとレフト・ライトのどちらかの時間のずれでのせめをすることができるのである。つまり、「忙しい」けれどそれは最初のことで、コンビネーションがふえいくと忙しさは公平になるのではないか。)

  ・セッターの人以外の人はあんまりうごかないので、動きに差ができる。(※これも上記のように2方向での攻めやずれをつくるコンビをつかうならばそうではなくなるのではないだろうか・・・?)

 

 → 結論的にはダイヤモンド型がよいのではないか、ということとなった。四角型は状況判断が必要になってくるし、チームのみんなが攻撃に参加する緊張感がよわい。また3:3の三角形のフォーメーション学習が直接的につながって学習できるのがダイヤモンド型となっている。さらに、ブロッカーが1人になることで、ブロックをはずしやすしたことがわかりやすく、「ノーマークでうつためのコンビネーション」へと課題を移行しやすい。

  ※ ただし、今回ブロックの学習やブロックありでのオフェンスの学習をしていないので、ちょっととんでいるところがある。ここは子どもの視点にたって再考する必要があるだろう。

 

 ・コンビネーションの工夫のパターン

   ・センターにいるセッターにパスされるときに同時に両サイドがうごきだす、そしてセッターはコートの内側をできるだけむきながらどっちにあげるかをわからないように「ひくめのトス」をだす。とってもすばやい攻撃展開となっていてブロックを翻弄させるものである。両サイドのクイック攻撃(平行トス)。

   ・センターセッターのバックトスをする。ときにうしろにいる人がはしりこんできてうつ。

   ・センターを1、レフト・ライトを2として、前衛のサイドプレイヤーのどちらかがボールをもらったら番号をいって相手のブロッカーをはずす。

 

   → 「相手ブロッカーをはずすためのコンビネーションの多様なパターン」がでてきた。これは中学校のホールディングバレーボールの基本の「問い」である。これが教師がいきなり提示するのではなく、系統的指導の中で必然性をもってひきだされる道筋がようやくみえてきた。小学校6年生ではここまでいきたい!しかし、まだその間の攻防関係が整理できていない。

 

 ・身長ローテーションの実験

  中学校で実践研究されたホールディングバレーボールのルールはアタッカーと相手ブロッカーの身長をあわせることで、ブロックの上からうてるという状況をなくしてブロックをはずすコンビネーションをひきだす必然性をうみだす。なので、サーブを互いがおこなって同時に鏡ローテーションをおこなうのである。

 

 これを小学校でも導入するべきかどうか、ブロックが導入されると次はコンビネーションの学習にはいっていくので、それを実験してみた。

 

 すると、スパイクが上達していない中での身長ローテーションは必要ないのではないかという意見がでた。子どもたちからあいつのスパイクはたかすぎてとめられない、あいつのブロックがたかすぎて私は絶対にうてないという状況がでたときに、そこまで上達したときに身長ローテーションをとりいれたい。となると、まだまだ大人でも1日ではそこまで到達しなかったので、小学生では高学年で大単元でやったときにでてくるかなぁといった具合だった。

 

 あと、なんとなくおもったのは、5:5のときに導入するべきかなとおもった。ブロックが2枚ついている状態でレシーブ体型がしっかりとかたまってきたときに身長ローテーションを必要とするのではないだろうか。でもマンツーマンディフェンスにするのかとか、そのあたりも検討したいし、これは今後の課題である。

 

 ・意見交流

   最後に工夫したことを意見交流した。ブロックがはいるとすぐはねかえってくることがあるのでそれへの対応がむずかしかった→ブロックカバーの動きの学習が必要か。ブロックがつくことで「ブロックをはずしてスパイクをうつ必要があり、それがむずかしかった」(ここで学ばせたい中身はなんだろうか・・・)。またブロックをはずそうという意識でいるとスパイクがよわくなってレシーブされてしまいやすくなった(これはおもしろい現象だ。子どもたちにこれをどうのりこえさせるのか)。ブロックでの学習内容との関係で学習していかせたい。

 

最後に、Hさんが授業づくりのことを話してくれました。

 

①みんながうまくなること、を大事にする。

②「わかる」がみんなをつなげる。

③必然性をもった学習内容の発展を大事にする。

 

です。

 ①いろんな子どもがいるけれど、へたな子がスパイクをきめるという事実を大切にして授業づくりをしていく、②「わかる」で子どもたちはともに活動に参加していく。アタック率調査は「できない子」の存在をうかびあがらせてうまい・へたをひきだすためではなく、その子に注目させて「わかる」ためにおこなう。③今回も攻撃と防御の必然的な発展的関係を大事に授業づくりを考えていった。

 

やっぱりHさんの授業づくりの視点はするどい。キーワード的なだしかたも参加者の方がにとってわかりやすかったようです。補足で「必然性」と今回やった攻防の発展的関係、攻撃の学習・高まり→守備の学習の必然性・高まり→攻撃の学習の必然性・高まりという流れとあわせて説明するとよかったのかなとおもった。

 

 

以上、いきおいでわすれないメモふうのまとめとなった。よみづらいですね。

 

 

今回の分科会でねらったことがあります。それは参加者が「教えてもらう」分科会ではなく、「一緒に考える・教材研究する」分科会にする、ということです。そもそも「教えてあげる」分科会というのは教える方の教材研究が不足しているのではないか、そんなことまでおもってしまいます。これ、結構重要なポイントなのではないでしょうか。なので、前半は私たちの教材研究の到達点をしめし、後半はかかえている課題を解決していくための探究的な活動をおこなってみました。参加者共通の「問い」を意図的にもって午後にはいっていったのです。

 

 そうする動機は一緒にホールディングバレーボールの教材研究をしていってくれる仲間をふやしたいからで、そうなるためには「私もこんなふうに教材研究したい、こんなふうに実践を議論していけたらたのしいだろうな」という印象をもってもらう必要があると考えたからです。受け身だけではなく、主体的な思考をくりかえす中で、実践研究の見通しをつかみ、発見の喜びを味わったり自分が成長していけたりする見通しをもってもらうのである。すると、ひょっとしたら私も・・・と手をあげてくれる方がいるかもしれないと仮説をたてました。

 

それが成功したかどうかといわれると・・・・「自分たちでつくりあげている感覚」とか、「みんなで指導法を考えていけるのがよかった」「話し合っていって、答えがまだでないというところがおもしろかった」などなど運営方針にそった感想が結構でていたりとてごたえはあった、でもちょっとおしかったなぁ、という印象です。でも運営者もたのしい!とおもえる分科会になったことはまちがいありません。いい疲労感がきています。こうしてまとめをうてる余力があるのもたくさん議論する中でたくさん発見した喜びが自分を高揚させているからでもあるのです。

 

ついでにいきおいでメモしておこうとおもいます。春フェスタの企画段階で、すべての分科会を共通の「問い」をもった課題探究型、参加型の分科会にしていこうとよびかけました。

 

また、これまで春フェスタに何度か参加していましたが、講師まかせの分科会になっていたこともあったとおもいます。なので、講師の方にも同様のことをお願いし、研究局が事前にかかわっていくといいのではないかとも主張しました。

 

残念ながら研究局からの反応はまったくなかったので、自分の分科会で成果をだしてこういう分科会がのぞましいんじゃないかという主張をするしかないんだなとおもいました。

 

でも十分な成果はまだだせず・・・。参加者からいただいた感想文の中身をみると、ネット型が一番充実した様子がうかがえるような・・・なんておもったりもしていますが・・・これでは十分な成果だとはいえませんね・・・。

 

一応研究局の方々に1つだけ意見がとおったことがあります。それは「講師まかせ、ベテラン・研究者まかせ」の分科会運営にするのではなく、できる限り支部会員の実践者が実技を運営していくスタイルをとる、というものです。分科会を運営するためにはそれなりの教材研究が必要になります、とっても大変です。その教材研究をベテランの方々が支えるという理想を実現したいなぁとおもっていたのでした。埼玉支部は実技例会を若手がやって力をつけている様子をみると、愛知も教えることで自分が学べる、大人相手の実技講習をするプロセス=教材研究(成果と課題の把握)で学べることが大事じゃないかとおもいました。

 

この点はひきとってもらったので、今回総括の1つの話題にだしていきたいとおもいます。

 

では、教材研究の成果と課題の発見よりも運営についての自分自身の課題の方がたくさん発見されたので、また勉強していきたいとおもいます。

 

この分科会を可能にしてくれたHさんとたくさん意見をだしてくれた参加者のみなさんに大感謝をして、とりあえず今日のわすれないうちのメモをとじておきます。

 

あ、そういえば、昨年おこなった分科会に参加された方が「昨年6年生でやってみたんですよ、盛況でした」という話をききました。その話ききたい!とおもったしうれしかったですね。今回もやってみたいという感想をいただきました。うれしいですね。うう〜そんな声をきいたので、なんとか実践をした人であつまって教材研究していきたいなぁと、おもいをつのらせました。あと、(I・Y)おっちゃんもきてくれたのでうれしいですね。以前ブログにかいた身長制限バレーボールが1940年の幻のオリンピックでなされたという話は、ちがうんじゃないか、バスケットボールとまちがえているんじゃないかという指摘をうけた。ちょっと確認しておきたい。

 

いちようこのこともメモ。