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TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

スポーツ?の記事から

最近きになっていたニュースで、いろんな「スポーツ」化が話題になっている。

 

それぞれの記事にスポーツをめぐる希望と現代的な問題があらわれていると直観。でもふかくは考察せず、メモだけです。

 

 

①1つは、ゴミ収集活動を「スポーツ」としてとりくんでしまおうというもの。

 

朝日新聞夕刊2015、3、4

 

見出しは「ごみ拾い 楽しく競争」「ルール決めてポイント計算」

 

スポーツGOMI拾いのルール

 

・1チーム5人いない

・審判が同行

・街中では走らない

・競技時間は原則60分間

・ごみ分別を守る

【得点換算】(100グラムあたり)

・一般ゴミ・・・10ポイント

・プラスチック製容器包装・・・5ポイント

かん・びん・ペットボトル・・・10ポイント

・たばこの吸い殻・・・100ポイント

・ペットボトルのキャップ・・1ポイント(1個)

【減点・失格】

・走る、ごみ箱からごみをひろう、分別しない、わざと重量をます、などは減点100ポイント

・審判の指示に従わない場合は失格

北九州市の事例。

 

地域活性化・競争でたのしく=一石二鳥がうたいもんく。

 

2015年2月7日北九州市小倉北区で「ごみ拾いはスポーツだ!」というテーマでスポーツGOMI拾いが開催された。

 

市内25チーム参加、公園の周囲半径500メートルのエリアが対象。3分間の作業会議ののちにスタート。

 

参加者の声には高校柔道部チームもある。

 

拾ったごみは参加者全員で計152キロになった。

 

主催はACE。理事長の村上さんのコメント

 「マラソン参加者にきれいで走りやすい大会だったと言ってもらえれば。ごみ拾いとはいえ、多世代交流にもなり運動にもなる」。

 

記事によると、「スポーツGOMI拾いの大会は、地球環境問題が議題となった北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)直前の2008年5月に東京・渋谷公会堂前で開かれたのが最初」だそうで、「現在連盟代表理事を務める地域プランナーの馬見塚健一さんが趣味にしていた朝のランニングで目についたごみを拾っていたのがきっかけ。片手でひろう、スピードをおとさずにひろう、など自分でルールをきめてやっているうちに競技化をおもいついた。ひろいにくいたばこの吸い殻は点数を高くするなど、力のない子供や高齢者に配慮するとともに大会にドラマ性をつけたという」。

 

なんと「昨年は全国各地で80回開催され、のべ1万1397人が参加するまでになった」という。

 

街をよく知ることが成績アップにつながるとか。

 

どうも連盟のあるみたい。

http://www.spogomi.or.jp/

 

ホームページも充実している。

 

なんと、「スポーツ雪かき連盟」なるものも立ち上がっているらしい。

 

②もう1つは、ポーカーを「スポーツ」にしようというもの。

 

2015、5、3、朝日新聞グローバル「スポーツ化めざすポーカー」

 

ポーカーは「スポーツだ」ということで、欧州を中心に、企業や選手らがポーカーをスポーツとしてあつかうようにうったえはじめたという。

 

どうもエキシビションマッチに参加したナダルは「感情をコントロールすることが大事。テニスと似ていると思う」とのべ、ロナウドも「サッカーと同じように戦術戦略が必要。トレーニングが必要だ」とはなしたという。

ポーカーで生計をたてるプロ選手も、スポーツ化の動きに同調。スポーツと同じビジネスモデルにしたてあげ一大産業にしようというねらいがある。

 

賞金もすごいなぁ。。。

 

「スポーツ化の旗振り役であるGPIは、イメージを工場させることで、競技人口の増加や市場の拡大を狙う。世界ランキングの整備はその第一歩だという。CEオのアレクサンドル・ドレフェスは、「毎週順位を発表することで、その時の一番強い選手がわかり、競技性が高まる」。米国全国紙のUSAトゥデー電子版はスポーツ面に記事を掲載しているよう。

…従来は、選手が支払った参加料から運営費用と賞金をまかなっていた。今後はスポーツと同じようにスポンサーを誘致し、賞金額を高くすることで、より魅力的な大会をつくりたいという。

 

欧州の大会を統括するヨーロピアン・ポーカーツアーと協力し、プロリーグを設立する構想も進める。手始めに今年3月、トップ選手だけが参加する初の世界大会を開催したい。

 

 

プロ化に疑問の声も。

 

 

どんな素人でも賭け金さえ用意できれば参加できるのが、ポーカーの醍醐味だ。マネーメーカーはわずか39ドルの賭け金の大会からスタートし、最終的には250万ドルの賞金を獲得、アメリカンドリームを体現した。

 

マネーメーカーの登場は、ポーカーのファン層を一気に拡大させた。スポーツ化を進めることによりプロ選手をふやすことはかえって、一般の人がポーカーに興味をもつ機会を狭めるのではないかと心配する選手も少なくない」

 

ここもまたおもしろいところ。

 

「直接体を動かすわけでもなく本当にスポーツなのかという疑問の声もあがる。英国のテレビ司会者で選手でもあるニック・ウェルソールは専門サイトで「ポーカーはうんが左右する要素が大きい」と主張した。ウェルソールの調査では、長期間勝負すればプロ選手が勝つが、短期決戦になると全くポーカーの経験がない人でも35%の確率でプロに勝つことができるという。未経験者がテニスのトップ選手に勝つことがありえないことを考えれば、ほかのスポーツと同列に扱うことは難しいと指摘する。

 スポーツとして扱うなら、ドーピング問題や八百長問題に対しても厳正な対応が必要になる。現状ではGPIなどからこうした対策は上がっていない。解説者のマーク・コンベイは「『スポーツ化』はビジネス面が中心。今後はスポーツ化したプロリーグと、従来通りの大会が並列するのではないか」と話す。」

 

最後の部分がおもしろい。オリンピックの商業主義・政治利用の問題と関連性が非常に高い。

 

「スポーツ」とは気晴らし性をもつもので、欧米ではチェスなんかもスポーツにはいっていた。必ずしも一定の身体運動による活動量を必要とするわけではないのだ。新聞には「頭脳スポーツ?」という標語もでている。

 

この2つのニュースではあきらかに「スポーツ」が「気晴らし」や「たのしみ」という特徴として広義の意味でとらえられるようになっている。これまでの日本ではなかなかこういうニュースが話題になることってなかったんじゃないかなぁ。おもしろい現象なので、ちょっと考える必要があるなぁとおもう。

 

スポーツのありかたが時代の流れとともに変化をむかえているような印象をうけた。

 

 

③もう1つは高齢者スポーツの話である。

 

2015年、5、2、朝日新聞朝刊「高齢者スポーツ縦割りの垣根(中小路徹)

 

東京都の府中市立総合体育館で「手のひら健康バレー」を高齢者がたのしんでるそう。

 

協会会長の牧野正雄さんは「真剣にやっている人には注意するんです。『けがしますよ』と。後ろにさがってのプレーはころびやすいのでダメ。ジャンプもダメ」という。

 

会長はバレーボール指導者だったが高齢者ができる団体スポーツが少数であるため考案したそう。

 

ルール、

 

コートの広さは通常のコートの半分、ネットは小学生用ネットよりひくい1.8m。ボールが20〜30グラムと軽量。その分、てのひらにしっかりあてないとおもったところにうてない妙味があるそう。

 

愛好者は500人。でもスポーツ行政としては高齢者となるとうちの範疇ではないとことわられ、福祉は体が動かなくなりつつある人をどうするかという目線だから、スポーツをとりいれる発想がないという実業があって、たらいまわしにされるという。

 

「『高齢者』と『スポーツ』は、互いが合わさると、はざまに押しやられるのだ」

 

この表現はなんとも小川利夫の教育と福祉の谷間の問題を想起させる表現だ。

 

記事の話は東京五輪になっていく。

 

「高齢化が進む国での五輪。健康につながる高齢者のスポーツ環境を整え、モデルを世界に示す好機である」。「内閣官房オリンピック・パラリンピック東京大会推進室の芦立訓・室長代理は『1964年の東京五輪のレガシー(遺産)が少年団だったなら、20年は高齢者をどうスポーツにいざなうかが課題。国が旗を振り、縦割りの垣根を低くしないと』と話す。」。

 

クーベルタンって青年むけじゃなくて高齢者スポーツにも目をむけていったけ、と疑問におもってしまった。

 

ちょっと前にバレーボール教材の学習会を担当したときに既存のバレーボール教材は今どんなものがあるんだろうと調べてみた。

 

ウィキペディアにはたくさん紹介されていた。驚くほどの量だ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB

 

派生してきたスポーツのところがしたの方にあります。

 

1つ1つ調べてみると動画もちゃんとあって、違いがよくわかる。ちなみに実はこの話は前回の4月例会でおまけとして資料には掲載してあったものだ。でも時間もなくて紹介することはなかった。ので、ここでのせておきたい。

 

7.おまけ:日本で実施されている派生的バレーボール競技(※注 ラフにやったものです)

    バレーボールは地域スポーツとしてどんどん発展しているようです!!大衆化している好例??

<スパイク>

空中か

空中でないか

<ボール操作>

はじくか

はじかないか

<コート>

大きさ

場所

<ボール>

皮革か

皮革以外か

<人数>

<ゲームの様子>

ラリー重視か

スパイク重視か

<名称>

空中

はじく

通常

皮革

通常

シッティングバレーボール

空中

はじかない

通常

皮革

スパイクを含むラリーの重視

練馬区キャッチバレーボール

空中

はじかない

バドミントンコート

ゴム製

通常

ソフトバレーボール

空中

はじく(スパイクなし)

通常

皮革

ラリー重視

名古屋市レクリエーションバレーボール

空中でない

はじく

通常

皮革

 

フロアバレーボール(連盟)

空中でない

はじかない

通常

皮革

 

ローリングバレーボール(連盟)

空中

はじく

通常

皮革

通常

デフバレーボール(聴覚障害者)

空中

はじく

田んぼ

皮革

通常

(長野・岐阜県)泥んこバレーボール

空中

はじく

公園(芝生)

変更可能

(その場で決定)

パークバレーボール

空中

はじく

バドミントンコート

ゴム製

スパイクの応酬

高知県スカッシュバレーボール

空中

はじく

通常

ビニール

スパイクをふくむラリー重視

家庭バレーボール(宮城県体育指導委員協議会)

空中

スパイクはコート半分より後ろから

はじく

バドミントンコート

ビニール

4(男女半々)

スパイクの応酬・ラリー重視

トリムバレーボール(ソフトバレーボールに近い)

空中

はじく

バドミントンコート

風船

6(調整可能)

ラリー重視

風船バレーボール

空中

はじく

ビーチ(砂浜)

皮革

主に2

4あり

通常

ビーチバレーボール

空中

はじく

バドミントンコート

ビニール製のビーチボール

通常(?)

ビーチボールバレー(富山県朝日町発祥)

空中

はじく

通常

ビーチボール

社会人6(男性2人まで)

スパイクをふくむラリー重視

バルーンバレーボール(静岡市発祥)

 

 ※ ほとんどがYouTubeでゲームの映像を確認することができます。

   いわゆる「ママさんバレー」だけの地域バレーボールの時代はもうすぎましたね〜。

 

こうしてみても、地域スポーツの隆盛がものすごい。しかも自治体主催のバレー型スポーツがほとんどだ。地域おこしやレクリエーションとして開発されている。なんせ、スパイクのないバレー、ホールディングするバレーなど発想がかなり広がってきている。誰が楽しむかの想定をかえてルール変更してきた歴史がとてもよくわかる。

 

 海外の事情はしらないけれど、これってひょっとすると日本的なひろがりかたなのかもしれない。ま、憶測だけど。

 

こういう記事をみて、近年の運動文化の動向を整理する必要があることを感じる。

 

かつて運動文化の発展については体育界では出原さんが『異質協同の学び』にまとめている。

 

海外の事情もくわえながら、新スポ連の話が中心だったとおもう。たしか。

 

でも今はその状況とはちょっと違うんじゃないか。グローバル化といわれる一方で、スポーツはきわめてローカルな結びつきを大事にする文化装置として機能しているようなきもする。グローバル化が進行するからこそスポーツがローカル化しているともいえるだろう。

 

ローカル化して地域の所有物として確立することで、地域の独自性を保持することができるからだ。

 

と同時に、政治や財政との絡みがうまれてくるということも念頭においておきたい。高齢化やアダプテッドスポーツの発想もふかまってきた。こうしていずれトランス・スポーツの問題がうまれてくるようにおもう。

 

でもひとついうと、モーガンがレクリエーションスポーツとして開発したバレーボールだからこそ、様々な目的を許容する新しいスポーツの形態をうんでいるようにもみえる。

 

近年の「スポーツ」をめぐる動向には、いろんな希望がみえるとともに、これはちゃんとかんがえないと、ついていけなくなる、1人歩きしてしまうなぁという印象もうける。

 

 高齢者のバレーの記事もオリンピックとのからみが記事にされてるように、このご時世、大きな視点でものごとをよくよくかんがえないと判断できない。

 

 

ということで、メモどまりな日記です。