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TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

川口英明の球技教材研究(例会自分メモ)

愛知支部以外の研究活動

今回は奈良のブロック例会に参加してきました。

 

内容は功刀さんから川口英明の球技教材研究史です。

 

(partⅠ)ということで、2もあります。

 

報告をきいての感想をメモしておきます。完全に自分用です。

 

・川口さんとは

 1920年代の大正新教育運動期の小学校の球技教材研究をした人。奈良女子高騰師範学校附属小学校教員。

 

・川口さんはバレーボールやベースボール型のリードアップゲーム(発展的練習法)によるカリキュラム開発をした人だ。

 

 で、それをみると、功刀さんいわく、「リードアップゲーム」の発想を否定することで、同志会の教材研究で参考にするべき点もすべて否定しつくしてしまった点に問題があった。

 

なるほど。

 

当時、グループ学習論と系統学習論が対立的にえがかれていた時期であり、シビアな問題であったし、学習指導要領への批判を意図するねらいもあったりして、時代的制約性があったと考えられる。

 

たしかにリードアップゲームではゲームの発展による技能習熟を基準とする系統的指導を構築しているけれど、真ん中の段階になったときにはちゃんと近代スポーツのルールにちかづいていって、おもしさを保証するルールも確保されるようになる。

 

そのため、真ん中の段階については同志会の中間項教材との関連がみてとれるのだ。

 

というわけで、

 

 ・川口英明の教材づくりと同志会の中間項教材づくりを比較してもおもしろいかもしれない。それは中間項と重なる点があるのに、それを批判しつくしてしまったという問題がみえてくるだろう。

 

 ・現在、「教材づくり」論も多様な論があらわれ共存していく必要がでてくる時代になった。こうした反省から学ぶ必要もあるかなと思った。

 

 でも、現在といえば、

 ・リードアップゲームは技能習熟からみた発展性、中間項にもとづく教材論は子どもの喜びを高める戦術・技術の発展性。でも、現在は「本質的な技術」を①技術的特質と②文化的特質として2重の性格をもつものとしてとらえる見方があらわれてきているように思える。なので、川口さんとどういう教材論を対比させるのかは目的におうじて考える必要がありそうだ。たぶん、ベースボール型の教材開発がおくれているけれど、豊富な改変をしている川口さんのやりかたから学べる点がある、という理解がまずなされる。でもそれだけでいいのかなぁ。。。。

 

 ちなみに、川口さんの教材研究でちょっとヒントになりそうなことだなとおもったこと。

 ・川口さんのベースボールの何人も塁にとまれるルールは、木下竹二「個性に応ずる体育」「自律活動の体育」の影響ではないかと最初はおもった(どうもちがうかもしれない、系統性を重視していたそうだから)。で、戦術・技術の自己判断の自律性を尊重した点はおもしろいとおもった。自治活動としての自主性を考えたりするけれども、ゲームの中の選択するたのしさ・自主性をとらえようとしている点は、ひょっとしたら、連続的な系統的指導をしたときに、もしこうなったらこれ、もうしこうなったらこれという反応的な運動になってしまって、自己判断の部分がないのかもしれない、という反省をした。

 

 ・丹下が批判したリードアップゲームの1つ1つを吟味してみる必要がありそう。中間項の視点が本質的技術・発展性・興味関心といった視点に本当にあるのか、リードアップゲームのすべてがその批判にあてはまるのか、吟味しておきたい。ちなみに丹下らは指導要領の中で提示されたリードアップゲーム(教材レベル)を批判していた可能性がある。でもリードアップゲームはゲームの発展性を想定していた。丹下が批判している発展性のなさとは実はあてはまらない。つまり、学習指導要領への批判などのねらいが重なって、リードアップゲームが狭義の意味で把握されていた可能性がある。

 

 ・奈良ブロックでつい実践をするようだが、目的はどうするのか?ルール学習の参考にするのか?技能習熟・認識発達の指導系統において参考にするのか?教師の教材研究史であるため歴史学習と関連させるのは工夫がいる。どうするのだろう。

 

とりあえず、part2では功刀さんがベースボール教材の開発過程を整理して、それとつい実践をつきあわせて検討しようということになっている。

 

目標をもう少し丁寧に議論していけたらなとおもう。

 

奈良、おもしろかったなぁ〜

 

ちなみに、参考文献は、『たのしい体育・スポーツ』2011年10月号「大正自由体育と学校体操教授要目」にたくさん掲載されています。

 

 

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