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TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

バレーボールのソースボリューム(1960年もの)

バレーボール教材

むむ。

 

バレーボールのソースボリュームをてにいれることができました。

 

昭和35年7月15日発行(1960年)だ。

 

瀬畑さんと荒さんが執筆しているようですね。

 

どおりで瀬畑さんが本格的なソースボリューム実践記録を掲載しているはずだ。

 

また第7回オリエンテーションででてきた「仁尾さん」ではなかった。 

 

さてさて、

 

ページをひらくと、「この本の使い方」として、だれもが上手になるように、どうしたら上手になるかがわかるように、試合や試合にむけた練習で必要なことがわかるようになどこの本の用途が簡単にしめされている。

 

目次をみると、

 

まず「試合の運営に必要なルール」がきている。

 

最初は「Ⅰ試合開始前のレフリーの任務」からで、「コート、ネット、ボールなどの点検」「サーブとコートの決定、およびメンバーの確認」「試合の開始」などがしめされている。(5〜9ページ)

 

他にも「勝敗のきめ方」「コートチェンジ」「作戦タイム」「選手交代」「審判と記録」「試合の終了」など、レフリーの役割をしめしながらバレーボールについての基本的なルールを紹介する形式となっている。

 

そして、「Ⅱ試合に必要な技術とルール」であり、「補助運動」「相手を攻撃する技術(サーブ)」「有利にするための守備技術(レシーブ)」「有利に攻撃するための技術(トス)」「相手を強く攻撃する攻撃(アタック)」が紹介されている。(11〜46ページ)

 

最後に「Ⅲ練習計画のつくり方」がある。(47ページ)

 

ページ数をみるとやはり技術的ポイントが中心となっている。写真もふんだんに使用されていてとてもみやすい。

 

試合運営については、ネットをはさんで整理つする挨拶の仕方まで図や写真いりでこまかく記述されている。ルールは9人制のものだ。

 

他にもたとえば、作戦タイムをとる場合としては、①あがっているとき、落ち着かせるため。②まけているとき、どこをせめたらよいか話し合うため。③まけているとき、相手の攻撃をどうしてとめるかを話し合うため。④勝っているとき、にげきる方法を話し合うため。という記述がされている。

 

技術編であるが、

 

写真をよくみるとアタックラインがない! へ〜

 

またスパイカーやレシーブにかんする細かいルールなどは記述されていないので、やはり最低限試合を運営できるようにする知識に限定して記述がなされているような印象をうける。

 

サーブの練習法がちょっとおもしろい。1つめの練習法は、コートの図がしめされグリッド線がしかれ、この部分をねらうとよいというエリアが色ぬりでしめされている。そして2つめの練習法としては中衛・後衛の人がかかれた図でこれまたねらう部分を色ぬりしてあってここをねらえという。そして3つめが、野球場を利用して、「サーブ野球をしてみる。ルールは皆できめよう」とある。サーブでねらってみる練習ということで、斬新なアイディアだ。

 

おっと、よくよくみるとこの技術編の中にルールと審判によるジェスチャーの方法が提示されているではないか。なるほど。

 

練習方法も結構豊富だ。パスの方法も円陣パス、扇型パス、対向ランニングパス(この時代からあったのか!)、対面パス、シートパス(この時代からあったのか!)、フォワードパス、三角パス、long pass、相手を自由に動かすパス、とたくさん紹介されているではないか。

 

レシーブフォーメーションも「3・3・3システム」「2・4・3システム」「3・4・2」システムが紹介されており、それぞれのメリットと注意点がしめされていて詳細だ。

 

むむ、この時代はブロッカーのことをストッパーとよんでいたんだなぁ。

 

そして「アタッカーとストッパーの動き」として相手のスパイクコースをブロックで制限したときにどうレシーブフォーメーションをつくるのかまでしっかりとかいてある。ほぇ〜〜。

 

この時代にこれだけの内容がかけるなんて、瀬畑さんや荒さんのバレーボールについての知識はたかいんだなぁと感心してしまった。

 

またこのころはフェイント(っぽいアタック)を「タッチ」とよんでいたようだ。

 

「おもに前衛が攻撃するために用いるもので、ネットのしたに強くボールをかき落す」とある。

 

瀬畑さんはこのタッチから学習させるようにしていた。なるほど、これは現在でも同様だ。やさしい技術からむずかしい技術へと指導系統をたてているのだ。

 

これは関係ないけれど、写真にうつっている女子生徒・男子生徒は、55年前の高校生だ。そうか、まだ生きてるだろうな。ちょっと安心。むしろ集団的自衛権特定秘密保護法反対運動で元気にしているかもしれないなぁ。

 

スパイクについては「からだでボールを打つような気持ちですることがきわめてたいせつである」といった抽象的な表現がたしかにおおい。これは吉崎さんが指摘していたとおりだ。また中衛・前衛のサイドアタッカーがうつようだが、コンビネーションなどはしめされていない。

 

ただ「前衛は立ったままの姿勢からスパイクをする」とあるから、基本的に前衛はタッチの役割とか速攻スパイクの役割だったんだろうなとおもう。

 

あ、「フェイント」をみつけた。

 

でも「フェイント」の意味は「強いボールを打つと見せかけて、弱いボールを穴にポロリと落として、敵の意表をついて得点する戦法である」とある。

 

ポロリか、ポトンとかポンッとかって今は表現するんだろうな。

 

先ほどの「タッチ」はどちらかというとこの「フェイント」に吸収されたかんじだろう。「タッチ」はボールをかきおとすわけで、ちょっとホールド気味だから今は制限されているんだろうな。

 

最後に練習計画のつくり方には、擬獣練習の時間配当表が丁寧にもしめされている。

 

12時間分でどのような練習をどれくらいの時間配分するのかをいくつかのパターンでしめしているのだ。

 

「たとえば12時間(4〜6週間)の計画をつくる場合」、

1。技術をどの段階におうじてやっていけばよいか。

2。特にどの技術が重要か。

3。技術をどうくみあわせたらよいか。

4。12時間でじょうずにするためにどうしたらよいか。

などの疑問を表を参考にかんがえてみようということかいてある。

 

そして学習計画案の一例として、練習計画表の例が紹介されている。

 

練習計画・グループ同志の打合せ事項・練習すること(順・時間・やり方と注意点)・反省等の記入欄がある。

 

これほどの資料をつくり、実践的展開をするのだから、ものすごいエネルギーがあったんだなぁとかんじる。

 

瀬畑さんなんてオリエンテーション後にこれを作成し、さらに実践までしているのだから。

 

さて、せっかく手にはいったのだから、このソースボリュームをみて、あらためて瀬畑実践や吉崎実践をよみといていく必要があるだろう。

 

それは次のまとめの機会にいれこめるか、やってみたい。

 

 

 

ちなみに、ソースボリュームはハンドボール・バスケットボール・バレーボール・サッカー・陸上・巧技・水泳・キャンプ・登山が発行されている。

 

価格は40円である。

 

巧技とは器械運動のことのようだ。

 

世界大百科事典 第2版の解説

スタンツ【stunts】

19世紀末にアメリカの大学で自己の身体能力を試すような運動形式をさし示す体操用語として使われ始めた俗語。本来は〈妙技〉や〈離れわざ〉を意味しており,自己の身体支配の能力や勇気を養うような活動全体を含むものとして理解されている。 アメリカの体育界において〈スタンツ〉という用語や運動形式が注目されるようになるのは,1910年代に始まり20年代に大きく進展する体育の改革運動の中で取り上げられてからであった。

世界大百科事典内の巧技の言及

【スタンツ】より

… 先にみたように,アメリカにおいて古い19世紀的な形式体操から新しい児童中心の体育への転換に際して大きな歴史的役割を果たしたスタンツであるが,日本には第2次世界大戦後になってから種々のスポーツ教材とともに導入されている。1951年の学習指導要領中学校・高等学校保健体育科編の中で〈巧技〉という領域が新たに設けられたが,そこでの具体的な内容として器械運動などの巧技的な運動全般とともにスタンツが組み込まれた。その一方で,狭く解釈した〈巧技〉がスタンツと同義のものとして考えられていった。…

 

https://kotobank.jp/word/%E5%B7%A7%E6%8A%80-494553

 

https://kotobank.jp/word/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%84-302870

 

一応、ハンドボール・バスケットボール・陸上・巧技を手にいれることができた。