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TAMAKOSIの日記

体育・スポーツや教育にかんしてかんがえたことを中心につづっていきます。研究会の情報も案内していきたいとおもいます。

低学年サッカーの授業づくりをかんがえるその2―民教連冬の学習会その4―

サッカー 愛知支部以外の研究活動

さて、順番はかわるのですけれど、冬の学習会の2日目の話をしていきたいと思います。ちょっと最近低学年サッカーの実践報告をきいているのでまとめていきます。

 

冬の学習会で参加したのは身体と教育部会です。

 

この日、予定されていた報告者が参加できなくなったために1つあき時間がありました。そこで今回冬の学習会に参加されていた若手の方が研究授業で低学年のサッカー実践をするということだったので、その議論をしようということになり、前半はサッカーの実践づくりを、後半は跳び箱運動の実践です。

 

しかし・・・、前日の夜に朝まで黒川さんと話し込んでしまったため、後半の実践についてはねむりこけてしまい、実践を十分に理解することができませんでした。いつも丁寧で子どもと向き合う実践をされている方だったので残念です。

 

ということで、今回は低学年のサッカー実践づくりの議論を報告していきたいとおもいます。

 

小学校2年生のHさんのクラスは男子が休み時間にサッカー遊びをしていてサッカーがすきな子がおおい一方で女子はそうした遊びには参加せずサッカーの経験がほとんどない状態であったそうです。

 

そんな中でHさんがやりたいこととしては「サッカーの楽しさを味わわせたい」「ゴールを決めること」「男子でも女子でもシュートできる」ということにありました。

 

そして指導書を見てまず計画したのが、

①的当て

②攻守分離でのゲーム

③守りを減らしてのゲーム

でした。

 

Hさんとしては何でもかんでもやるのではなく何か一つに絞ってやった方がいいのかなと迷いがありました。

 

また他のクラスの教師からは、キックベースはどうかと提案されていたようですけれど、キックベースはサッカーのように攻防入り乱れがないため違うのではないかとかんがえたようです。

 

なので、サッカーで攻守入り乱れるゲームをしたいというねらいがありました。

 

そして、単元計画としては次のようなものにさだまっていたようです。

 

① 的当て 3時間

   円の中心にあるコーンにあてるゲーム。

② 守りが少ないゲーム 3時間
③ 攻守同じ人数のゲーム 3時間

 

ただしHさんがかんがえたゲームの人数は低学年としてはむずかしい8:8などのゲームでした。これだと女子ははじっこのほうにいたりボールをおいかけるだけでうまい男子だけでどんどんゲームがすすんでいってしまうのではないか、攻防入り乱れとはいってもオフェンスやディフェンスの学習なしでかつ低学年という発達段階なのに制限なしで攻防入り乱れをするとボールをおいかけるだけのゲームでおわってしまうのではないか。うーん、いったいHさんは何を実践のねらいとしているのだろうか。

 

そこでいったいHさんは「何をいちばん悩んでいるの?」という質問をだしました。

 

すると3時間ずつではサッカーを体験するだけになってしまい、かんがえて作戦をたてていくことをしたいということでした。

 

なるほど、やはりHさんは何か学習内容を設定したいきもちがある、シュートだけじゃなくてボールをもたない子の動き方も指導していきたいというねらいを感性的にもっていたようです。

 

そこで、登場したのが以前にも紹介した「じゃまじゃまサッカー」です。

 

議論のすえ、以下のような計画ではどうか、という話し合いになりました。

 

1.的当てシュートボール(ボール運び),ボール操作ゲーム 3時間

 

2.じゃまじゃまサッカーⅠ
  ① 攻撃4人ボール各1(4/4):守備1人×4回   1時間
  ② 攻撃4人ボール各1(4/4):守備2人×2回   1時間
  ③ 攻撃4人ボール各1(4/4):守備4人×1回   1時間

 

3.じゃまじゃまサッカーⅡ
  ① 攻撃4人ボール2個(2/4):守備4人×1回  (3時間)
  ② 攻撃4人ボール1個(1/4):守備4人×1回
             ↓
  ③じゃまゾーンでボールを取られたら攻守交代(切り替えあり)のゲームも。

 

参加者からだされた意見をもとにくみたてられたのが上記のものです。前回東京で議論したときは5:2とか4:2というのもでましたが、基本は3:1からということでオフェンスの人数は3人でした。今回は4人です。3人だと中継プレイがでてくるか分散型のパスがでてきますね。4人だと基本的には2:1の局面でパスが出現するのでしょうか。となるとパスの学習をするには4:2の局面をつくりだしていく必要がありそうですね。

 

でもこれはやはりやってみないとわかりません。以前紹介した入口さんの小2クリケット実践ではボールをとめようとしてもボールと自分の足の距離がつかめず(定位能力がなく)自分の足でボールをけってしまいどんどんすすみ、オフェンスが得点する時間を十分にあたえてしまうという結果にもなっています。低学年はやってみないとどうなるのかわからないのです。ここがおもしろいところでもありますね。

 

またじゃまじゃまサッカーⅠの段階でだんだん人数を増加し1:1の状態までいきます。このとき子どもから1:1ではどうしてもシュートまでいけないという問題にいきつきます。ここで、「どうしたらいい?」と解決策をかんがえる中でパスの必要性が声としてでてみんなで合意して次のじゃまじゃまサッカーⅡにうつろうという計画がなされています。

 

なので、この実践のねらいはじゃまじゃまサッカーⅡの①でパスが出現してから自分達がシュートできるように様々な作戦をかんがえて施行してみる段階にあります。ここで成功例を紹介しながらどうやって協力していくのかをみんなで探求していくこととなります。

 

同時に、やはりここは宮城、子どもたちのもめごとを契機にして子どもの戦術・技術のまなびをひきだしていきます。つまり、上手な男子が1人でいったらとめられてしまう状況をつくりだし、パスの必然性から女子の活躍の芽をだしていくのです。

 

またパスをうけるのが苦手であろう女子のために、手をつかってはじいてボールをとめてもいい、けれど進行は足での操作というルールをつくっていくようにしていきます。どうもサッカーの歴史にはボールを手でうけとめておとしてよい時代があったようです。また愛知の成瀬さんからきいたはなしではアイルランドサッカーなるものがあり、それはボール運びを手でおこなうというものです。やっぱり歴史はふかいですね~。サッカーの教科内容も歴史にまなびながらかんがえていきたい、そんなことをおもいました。

 

さて、こうして大枠はきまりました。次の課題は実践までに、9時間目が終わったときのゲームの仕上がりイメージをはっきりさせることとなりました。そこからまなばせたい中身がしぼりこまれていくとおもいます。それは次回、どうもダンプ園長の家にいって再度計画をねるようです。

 

どんな実践となるのか、実践後の報告がなされるのであれば、これはぜひともきいてみたいなぁ。

 

また高学年でのことをかんがえると、ボール操作のスキルアップが必要だということで、学校体育研究同志会の機関誌『たのしい体育・スポーツ』(創文企画)2013年5月号「からだつくり運動」特集で大阪の船富さんがそのことをかいているということでコピーがHさんにおくられたようです。同志会のネタが豊富でわかりやすい授業づくり参考書『みんなが輝くシリーズ』にもあるのかな?

 

ということで東京の議論と比較すると、ゲームの人数がポイントとなりそうですね。この教材は教師が何をねらうのかによってルールを変更していくものなのだとおもうので、また1つ指標ができました。

 

さて、次もまたサッカーを紹介したいとおもいます。次は愛知の人の実践計画づくりです。大阪でおこなわれた実践を参考にしているものです。